2022.02.12 Saturday
ドライブ・マイ・カー
アカデミー賞ノミネートを受けてMOVIXに帰ってきた「ドライブ・マイ・カー」
ようやく見に行けました
大切なものを失った者たちの話 私には長く感じない3時間
4年前に受賞したスリー・ビルボード が狩猟民族の映画だとすればこれは 農耕民族の映画なのかなと思う。
表現方法の違いは、狩猟と稲作の違いに通じるような気がする。
耕作地を探して、種を撒いて、水を管理
収穫したあとも
白米になるまで 随分手間がかかる。
袋の中の米粒に、そっと手を入れる感覚が
どれだけアカデミー会員に伝わるだろうか?
スリー・ビルボードのラストシーンも秀逸だと思ったけど
ドライブ・マイ・カーのエピローグは長め。
あの感じ
どれだけアカデミー会員に伝わるだろうか?
舞台の台詞とドラマの今を巧みに配置した技法は 映画の醍醐味
テキストでのそれより より心を抉ると思う。
静かに心に染み入る名作
サーブ900という古いクルマが出てくる話。
主人公が車内で聞くのもカセットテープ。
マンションの中の音源はCDもあるけど 主にレコード。
アンプはDENON スピーカーはビクターのSX フォノカートリッジは多分オルトフォン
MacBook Proと両立するかな
時代設定として四半世紀前でないと成り立たないかもしれないけれど、
そこは気にせず物語に落とし込んであります。
ただ ちょっぴり残念だったのは
広島のジャズが流れるバーでも レコードが流れてるんです。
令和の今
丸く削った氷のオンザロック タバコOK
そんなお店なら レコードプレイヤーには
できればGARRARD 少なくともTHORENS
カートリッジはSHUREの44か75あたりを据えてほしかった。

