2006.07.29 Saturday
今の岡田阪神にはナナが欠けている
今の岡田阪神にはふたつのナナが欠けてます。 ひとつめのナナは、藤川投手です。
藤川は、28日も見事な救援を見せてくれていますし、背番号も22番です。 でも、欠けています。 なにが?28日の対ヤクルト戦は、藤川球児の火の出るような直球ピッチで、何とか勝ちを拾いました。 しかしながら、藤川君だけに頼るゲームを、それほど続けられるものでも無いでしょう。 岡田監督の野球観では、勝負は7回にあるといいます。
先発が好投している場合、7回あたりに代打を考えるケースが生まれます。 これは自軍も敵軍も同じ。 それなら、自軍の投手はエースを抜擢し、敵の勢いを殺ぐ。 そして、自軍は効率の良い代打を送る。 そのエースとは言わずもがなの藤川球児。 そこからウィリアムズ・久保田と繋ぐのが、阪神流の勝利の方程式でした。 残念ながら、久保田投手の離脱により、この方程式は崩れてしまい、藤川君をクローサーに配置換えしています。 藤川くんの直球だけの9回は、プロ野球として、素晴らしい見せ場。 まさにお金を取れる野球ではあります。しかし、岡田野球のプランではありません。 今季はこの後、久保田投手が復帰しても、藤川クローサーは変更無しだそうです。 色々な意見はあるでしょうが、岡田野球で戦う阪神としては
藤川はナナで無ければならないような気がします。もうひとつのナナは、背番号7。
im7,今岡誠内野手です。 守備には衰えが見られますが、やはり昨年のMVP。最高年棒選手。
あの、勝負強さのある独特なバッティングは魅力です。 彼が長期離脱してからの打順編成は、まさに猫の目オーダー。 岡田監督の苦悩振りが伺えます。 バネ指ということで、メスを入れていますので、完全復帰は予想しづらいところです。 秋風が吹く頃、竜の尻尾をつかめるところに虎がいるなら、今岡の力は必要だと思います。
と、ベンチにいない今岡を心配していたら、変なところにいるではありませんか?


