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2007.05.09 Wednesday

ざる法

author : rhymin' master

私たちは法の名の下に平等です。　利害絡み合う社会で私たちが暮らしていく為には、法の名の下に罪と罰を定め、人々はその罰を恐れる必要があります。　貨幣経済の維持が各自の意識によって支えられているように、罪と罰も各自の価値観に添う物である必要があるといえます。

駐車禁止違反で15,000円。　繰り返すと免停になるのはまっぴらご免。　でも、反則金が3,000円で減点対象にならないのなら、一か八かで表通りに駐車しますか？

現在、駐車違反は民間委託で取り締まりが行われています。悪平等とでも言いたくなるような無慈悲な取り締まりにご立腹の方も多いことだと思います。

ご多分に漏れず、このシステムもざる法と呼べる物です。　というのは、

運悪く監視員のカメラに収められ、ぺたりと貼り付けられた切符を持ち、警察署に出向くとします。　反則金15,000円と減点1点です。

が、しばらく放置しておくと納付書なるものが送られてくるようです。　駐車禁止違反は、当該車の所有者に責任が及びますので、これを放置しておくと車検は受けられませんし、運が悪ければ逮捕されます。　しかし、納付書によって反則金を納付すると、減点1点は誰にも付かないようです。　当該車が自分の車であることは否定できませんが、第３者が運転中に犯した違反であり、それが誰かが特定できないという言い逃れが成り立つようです。　

ざる法です。

先日、店内にて長年使用したテレビを処分しました。　本来なら家電リサイクル法により、2,835円の基本料金がかかる品物です。

が、当該品はSONY PROFEEL PROという半業務用のモニターです。　チューナー、スピーカーともに装備されていない商品でした。　これは、家電リサイクル法においてはテレビと見なさないそうです。　で、処分料金は525円～1,575円の間となります。　

なんで？　

しかし、これも当事者がそれを知って、引き取り業者なり購入店なりにアピールしないと、業者さんの儲けに化けることが多いと聞きます。　不誠実なお話ですが。モニターを処分する手間や、廃棄品の行き先と、一般的なテレビのそれとは、なんら変わるところがないと想像します。　これもざる法ですね。

特定業者からの圧力でこうなっているのでしょうか？　不思議です。　ともあれ、ざるで水をすくうことは出来ません。　法の網の目とはよくいったものです。　それが自分の良心に反しないのなら、上手く、くぐり抜けたいですか？

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