2007.12.13 Thursday
藤川球児 メジャー移籍の夢を語る

福留(銭留ともいわれていますが)がカブス入団で4年53億という途方もない金額を得るという報道がありました。日本人メジャー選手の初年度年俸5傑選手名 契約球団 年 初年度年俸 年俸総額〔1〕福留 孝介 カブス 4 1200万ドル(13億2000万円) 4800万ドル(52億8000万円)
(2)松坂 大輔 Rソックス 6 633万ドル(6億9600万円) 5200万ドル(57億2000万円)
(3)松井 秀喜 ヤンキース 3 600万ドル(6億6000万円) 2100万ドル(23億1000万円)
(4)イチロー マリナーズ 3 567万ドル(6億2400万円) 1400万ドル(15億4000万円)
(5)城島 健司 マリナーズ 3 543万ドル(5億9700万円) 1650万円(18億1500万円)
注:福留の初年度年俸は単純計算。レートは1ドル=110円
ビジネスとして考えたら、メジャー移籍を考えない方が不思議とも思える金額が並んでいます。 元横浜の斉藤投手の様に年棒が動機とはいえないケースもありますが、日本球界では逆立ちしても出せない金額ですね。レーサーの世界では、F1に参戦するより日本に留まる方が収入が得られる事があります。 しかし、いわゆる夢に向かって持ち出し覚悟で海外に打って出るレーサーをファンは応援しますし、その活躍をテレビで見る事で満足します。 野球もメジャー側にきちんとしたシステムが存在しますので、日本人選手の活躍をテレビで観戦する事が可能です。 関西在住の阪神ファンが観戦可能な阪神戦よりは少ないですが、ひと昔前からは考えられない放送数が組まれています。それなら、藤川球児投手がメジャーの強打者相手にうなるストレートを投げ込む所を見てみたいという気もしますね。松井秀喜選手が巨人を離れてヤンキースに移籍した時、かのナベツネが新聞に書いていました。 内容はいかにメジャー移籍がつまならないかということでした。我が事を神棚に上げての理論展開は素晴らしいものだったと記憶しています。 自分に都合の良い事実だけを並べる手法は見慣れた物です。しかし松井選手を始めとして、田口選手、野茂選手、藪選手、移籍交渉がうまく行かない時でも、日本球界への復帰という言葉は決して出てきません。言葉や習慣、家族の問題をクリアして渡米した選手達にとっては、アメリカ>日本という図式が成り立つようです。 この力関係はすぐに逆転できる物ではないでしょう。 日本と台湾、韓国、中国、そして米国。 衛星でテレビを見る事が出来る時代です。 鎖国をする方向では好転しないでしょう。 まずは試合球の問題もあります。 日本球界がメジャーの養成所になる事がいけない事なのか? それとも、どんどん挑戦してゆけと応援するのが普通となるのか? 私には判りません。 一つ思うのは、多くのプロ野球選手が35歳を待たずに引退します。 もっと早く引退する選手の場合は、それまでに稼げるお金は、より少ないもののはずです。 その方々が、第2の人生として野球を続けられる構造をアマ球界と連携して構築する事も、日本球界を魅力あるものにする助けになると考えます。