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2008.04.03 Thursday

月光条例

author : rhymin' master

1990年「うしおととら」

1997年「からくりサーカス」

2007年「邪眼は月輪に飛ぶ」「黒博物館スプリンガルド」

数々の名作を世に問うた奇才天才藤田和日郎先生の新作は、週刊少年サンデー新連載「月光条例」

何十年かに一度、真っ青な月の光が「おとぎばなし」の世界をおかしくする。

おかしくなってしまった「おとぎばなし」の世界を正すべく、「月光条例」の使者である「鉢かづき姫」は「読み手」の世界に助けを求めやってくる。

「月光条例」の極印が刻まれ執行者となった岩崎月光は、おかしくなってしまった「おとぎばなし」を正すための戦いを始めることとな。　というお話です。

まだ、第２回が終わった所ですが、結構お話は進んでいます。　私はそれが残念です。　なぜなら

1990年の「うしおととら」のころは、もっとじっくりお話が進んだからです。　長いお話には、じっくりとした導入部が必要です。　最初から魅力的なオーラを放つ主人公は、長続きしない事がありましょう。　回を重ねるごとに共感を得たり、嫌なやつから始まった方が、より好きになったりした事ってあるでしょう。

そんな友人の方が長続きしたり、そんな車の方が愛着が生まれたりします。

読者アンケートが連載回数を決めるご時世らしいですが、藤田先生ですらその呪縛からは逃れる事が出来ないのでしょうか？　別枠でじっくりとお話を進める事ができないのでしょうか？

私は、キングコングの漫才に似ていると感じます。　ブラマヨやチュートリアルの掛け合い、面白さに対抗するため、ただテンポアップと叩き合いを繰り返すあれです。　一時の笑いはあるのですが、もう一度見たいと思わせるものではありません。　キングコングはともかく、藤田作品にそれはもったいない。　出来れば人気が安定した頃を見計らって、じっくり路線で長く続けて欲しいと願います。　ネタ元は世界中のおとぎ話ですから。　そして今の子供達にも、じっくり漫画の良さを教えてやって下さいね。

うしおととら　古本全巻セット

| 漫画 | 00:01 | comments(2) | - |

藤田漫画の熱さで自分も大好きになりました

| | 2008/04/13 9:49 AM |

御同輩の方ですね。　コメントありがとうございます。
藤田先生には、先達が気付き上げてこられた素晴らしい日本漫画を更なる高みに引き上げる労を担っていただかなくてはなりません。　おそらく、作品をお金に換えて食べておられる全ての創作者は、お客さんの反応が気になるはず。
されば、褒めたたえましょう。

| rhymin' master | 2008/04/13 11:46 AM |

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