2009.06.13 Saturday
エコカー減税の矛盾
みなさん、自動車税納付はお済みでしょうか? 私の車は3ナンバーながら2,000cc未満ですので、39,500円ですが、初年度登録から13年を迎える来年度からは10%程増税となるようです。 トホホ。しかし、エコカー認定なされた車は減税対象となり、25~50%減税となっているようでして、その恩恵にあずかった方も居られるのではないでしょうか?エコカー減税。
いたずらに買い替えたりせず、大切に乗る事が最もエコロジー、エコノミーだと思うのですが、業界視点から考えると、そうも言っていられないのでしょう。 1,000円高速も、ガソリン消費を奨励している様なものですしね。 ただ、お上に持っていかれる年貢からは少しでも逃れたいのが人情ですし、このご時世に減税があれば嬉しいでしょう。 新車を購入する時に、減税対象車を選ぶのも人情でしょう。しかし、先日新車のホンダフィットをMTで購入した友人の話によると、フィットの中でもMTは減税対象とならないとの事!どして?
なんでも車重と燃費との関係に秘密があるようです。 一般的にフィットやデミオの車重は1トン前後ですが、MTの方が軽量である事がほとんど。 MTの車重だと、CVTより燃費が良くても(カタログ値はともかく実走行時ならMTの方がよいはず)減税対象とならないようです。 それでも無駄なオプションを装着して、わざわざ登録時に車重を増やすと減税対象となったりする理不尽。このような仕組みですので、実用燃費がフィットの三分の一にも満たない、大型車(エルグランドやアルファード等)がエコカー減税対象車となっていたりする理不尽。テストで平均50点程しかとっていなかった学生が、それを75点にすれば学費を半額免除してもらっているのに、もともと80点をとっていた学生の場合、学費を半額に免除してもらうには成績をフルマークにしなくてはならないと言われている様なものです。 MTデミオに乗る友人とCVTデミオに乗る友人が居ますが、彼らの燃費はほとんど同じ。 でも今年度の自動車税はCVT車の方が割り引かれていました。 ポテンシャルはMTが上。 本体価格はMTが下。 いったいどっちがエコ?京都議定書による中長期排出ガス目標値においては、日本はアメリカ等と比較した時に、既にある程度の削減を実現していたために、同数値の目標を達成させる事は理不尽であると政府経済界関係者が訴えていましたが、下々の私たちも同様に理不尽だと訴えたいですね。まぁ、私は増税となろうとも、ポンコツ廃車優遇があろうとも、まだまだ今の車を買い替えるつもりはございません。
