2009.12.27 Sunday
ライフハンマー
英国ホンダから日本に輸入されるシビックタイプRユーロというホットハッチの記事を読んでいた時に、それを見つけました。 それとは、右ハンドルの運転席の膝下、フロアマットに固定されているのは、私が20年以上前に購入して以来、2世代にわたり愛用?しているライフハンマーと全く同じ製品の事です。
ライフハンマーとは、事故などで車内に缶詰状態になった時に、素早く脱出するための緊急脱出・救出ツールの事です。 この商品はオランダ製で、現在は蓄光タイプの物を始め各種製品があるようですが、標準タイプの製品の仕様、外観は全く変わりなく生産販売されているようです。
幸いな事に、私は一度もライフハンマーを使用した事はありません。 しかし、取り説によりますと。

ハンマーたる頭部には、automatsteel 9S MnPb 28Kという尖った金属が両方についておりまして、この部分を使用して、自動車ガラスを内部からでも外部からでも安全に割る事ができます。
しかし、注意する事がありまして、決してガラスの真ん中を狙って割ろうとしてはいけません。 ガラスを割ると同時に、自らの腕がガラスの破片で傷つく可能性があります。 割る時には、窓の四隅を狙います。
また、フロントガラスやサンルーフ等、二重ガラスを割る事は難しいので、両サイドやリアウィンドウを割るようにします。
事故時に車が横転した場合等、シートベルトを上手く外せなくなった場合には、ハンマー柄下部に装備されたゾリンゲンの隠しナイフを利用して、ベルトを切る事ができます。
このように、万一の際に活躍してもらう製品ですが、自分の為だけで無く、他車の事故現場に遭遇した時にも、より安全に他者を助け出す事にも役立ちます。
因に、車載の三角表示板は携行義務こそ有りませんが、高速道路等での故障、事故時には表示する義務があります。 違反すると減点反則金対象となります。(罰金5万以下、減点1)
発煙筒は車載義務があるようで、一応車検時に使用可能期間の点検があるようです。
しかし、一般人が発煙筒を使用しているところに出くわした事はありません。 JAFの方や道路公団の方が使用しているのは見た事があります。
使用頻度や有用性において、発煙筒と車載ライフハンマーとの間に差があるとは思えないのに、ライフハンマーの認知度が低いのは、何故でしょう?
聞くところによりますと、ライフハンマーを車載義務化する事により、それを悪用した車上狙いの増加を危惧しての事らしいです。 確かに、一つ間違えると凶器にもなりますし、犯罪ツールにもなりかねませんが、世のドライバー全員が、このツールを認知し、装備することにより救われる命がたくさんあると思うのですが。
しかし、僅かな投資で、少なくとも自分とその家族だけでも守る事が出来ます。
1度も使用した事が無いので、現在車載している物の性能が100%である保証はできませんが、車載ホルダー、本体共に、樹脂の油抜け、刃物部分の錆、ハンマー部分の破損などは一切認められません。
少なくとも、20年は持ちますので、お安い投資となる事と思います。 愛車に一台如何でしょうか?
使わずに済めばなによりですが、備えあれば憂い無しとも言います