2013.08.19 Monday
スタートレック イントゥ・ダークネス / パシフィック・リム
お盆休みを利用して、パシフィック・リムとイントゥ・ダークネスの先行上映に出向きました。パシフィック・リムという英語は、環太平洋という意味だと思うのですが、グアム周辺の海底から現れる怪獣(「英語でもkaijyu」と呼んでます)が、環太平洋諸国を蹂躙し始めるのに対抗するために、各国が持てる力を結集して造り上げた人型ロボット(人間が乗り込み操縦するタイプ)の活躍と、そのパイロットたちの人間ドラマを描いた作品でした。パシフィック・リムのギレルモ・デル・トロ監督は、日本の怪獣映画オタクでして、古くは「サンダ対ガイラ」「ジャイアント・ロボ」「マジンガーZ」のテイスト。「ガンダム」「ゲッターロボ」「エヴァンゲリオン」「平成ガメラのギャオス」「ギロン」 様々な世代の心に、それぞれ響く仕掛けが満載です。2時間を超える長尺ですが、「子供が飽きる時間帯」が殆ど無く、きっと映画館の中を走り回る光景は無いと確信してます。 私は、上映時間中、ずっと緊張しており、終演後疲れ果てました。続いてスタートレック。これは前作に引き続きJJエイブラムス監督作品です。スタートレック大好きな私ですが、正直なところ映画に関しては、トレッキーの方々以外にはオススメできる作品がありませんでした。しかし、エイブラムス作品たる、直近の2作は違います。 ほんとに素晴らしい。 エイブラムスは天才です。前作のほうが、よりスタートレックファンで無い方にとって優しい造りだったかもしれません。 今回のイントゥダークネスにおいては、過去の名作(映画・TVシリーズを問わず)の記憶がある方のほうが、より楽しめます。例えば、「弁慶義経の勧進帳の下り」 「忠臣蔵の敵味方の家名」 「水戸黄門の登場人物名」等を知っていることが前提のお話ってあるでしょ?以下ネタバレを多少含みます
このイントゥダークネスにおいても、「優生人類」「カーンの逆襲」「クリストファー・パイク艦長」「タイムパラドックスに反して二人が共存しているスポック」「トリブル騒動」「E型に至るまでのエンタープライズは、あくまでも探査船であり 攻撃能力は低い」等の知識があれば、より楽しめる内容になっています。スタートレックファンならずとも、ぜひ見ていただきたい作品でありますが、そうでない方も、キャストの素晴らしさがお手伝いすることと思います。今回のゲストスターとして、ベネディクト・カンバーバッチが怪演を披露してくれています。 もちろんクリス・パインもザッカリー・クイントも、映画用キャストならではの名演技です。
この点では、パシフィック・リムを大きく引き離していますね。夏の映画は名作、大作がてんこ盛りですが、ぜひオススメしたい2作品でした。スタートレック イントゥ・ダークネス / パシフィック・リム