2006.02.22 Wednesday
ギター弾きの恋 ジャンゴ・ラインハルト
今週のスターデジオ431ジャズchはMJQモダンジャズカルテットのライブが流れています。
1曲目は天才ギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト」に捧げた曲、「ジャンゴ」でした。以前、何気なく深夜放送の映画を眺めていた時のことです。 14インチの小さなテレビの中でショーン・ペンが素晴らしいパッセージを奏でていました。小さなスピーカーから流れるジャズギターがとてもいい音なんです。 思わず、目が覚めて見入ってしまいました。 ペンは とてもエキセントリックなエメットという名のギタリストを演じています。 ジャンゴ・ラインハルトと同世代の人らしいのですが、聞いたことの無い名です。彼が愛した口の聞けないハッティという女性は、サマンサ・モートンが演じています。 彼女を捨てた後、付き合うユマ・サーマン演じる悪女(役名は忘れました)との対比が素晴らしい。 ユマがエメットに浴びせる質問の一つ一つに男と女を結びつける物の要素を再確認しました。 でも、ハッティは何も尋ねることは出来ません。 そこに愛は生まれるのでしょうか? エメットは自称世界で2番目に上手いギター弾きで、尊敬するジャンゴと競演するチャンスを得るも、緊張のあまり逃げ出してしまいます。臆病な人ですが、見栄っ張りで派手な車を欲しがります。マイペースが歩くような人で、彼女を突然、自分が愛してやまない列車を見に連れて行ったりします。延々、目の前を走り続ける列車。 これはウディ・アレン監督が思うところ、何かのコンプレックスの象徴だろうと思います。 そんなエメットのエピソードをウディ・アレンや大御所ジョージ・ベンソンが語るシーンが挿入されます。 彼はこうだった、ああだったと。見事にやられました、ウディ・アレン監督に。 翌日、Amazonでエメットを検索してもなにも出てきません。 この映画に関する物以外。 架空の人物だったんですね。 見事にやられました。
アレン監督の映画が苦手な人でも、ショーンの演技と素晴らしい音楽で、素晴らしいラストシーンまで楽しめると思います。
