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Deep Space Rhymin'

ディープ・スペース・ライミン
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運命の分かれ道 Tapstry : TNG

前回、取り上げた「超時空惑星カターン」はスタトレのサイトでも評判の高いお話でした。 今晩、ご紹介するのは第6シーズン141話「運命の分かれ道・Tapestry」です。

このお話にはジョン・デ・ランシー演じる"Q"と呼ばれる異星人?が出てきます。 羽佐間道夫さん演じるこのキャラクターはいわゆる神様の様な存在。それも、ギリシャ神話に出てくるような我が儘であったり、嫉妬深かったりする神様です、万能の力を持った。

そんなQはピカードが大層お気に入りです。    

ある日、ピカードはテロに巻き込まれ、瀕死の状態。手を尽くすも、若い頃に喧嘩で受けた心臓の傷のこともあり、余談を許さない状態です。薄れ行く意識の中でピカードはQと会います。 意識の中で、若い頃の自分が酒場で口論をしているのが見えます。 やがて刃物沙汰になり、ピカードは心臓を刺されます。 なぜか、刺されたピカードは笑っています。 なぜ? それほど命のやりとりを軽く見ていたのでしょうか?
「どうだ、艦長、若気の至りだな、、若い頃にあんな無茶をしていなければ、こんな傷くらい。どうとゆう事はないのに。 しかし、なんだったら、やり直すチャンスを与えてやろうか?」

万能の力を持つQによって、ピカードは現在の意識を持ったまま、艦隊アカデミーの頃へタイムスリップします。 鏡に映る自分を見ると、髪の毛もふさふさです。周りのみんなも、ガールフレンドも変化には気づいていません。そこで、ピカードは大人の分別で対処し始めます。 全てに無難に、無難に。 もちろん、あの日の酒場でのいざこざも上手くいなしました。 その代わり、ガールフレンドからは「別れましょう。」と切り出されることになりました。 しかし、これで人工心臓のお世話になることは無くなりました。

それから10数年が過ぎます。 気付くと、ピカードは懐かしいエンタープライズのデッキに居ます。 が、それは彼が指揮を執る船ではありません。 制服の色は指揮官の赤では無く。エンジニアの茶色でした。 機会を伺い、上司となっているライカーやジョーディに自分の評価を尋ねてみます。 自分が指揮官として昇進する可能性を尋ねます。 答えは、「ノー。」です。 信頼は勝ち取っているのだから、これからもそのペースで頑張れと言われました。 

ここで、自分の新しい人生に失望したピカードはQに懇願します。 やはり、もう一度やり直したい。 あの酒場から。

にやり、と笑うQ。 舞台は一転、あの日の酒場です。 諍いに巻き込まれたピカードは、果たして胸を刺されます。 とても満足そうに。大きな声で笑いながら。

と、最後に落語のように落ちがあるお話でした。 掲示板を眺めると、賛否両論です。 否定派のご意見の多くは「下級士官となったピカードがその仕事に満足を覚えないことが気に入らない。」とのことです。 スタトレでは戦争を美化するわけでは無いのですが、軍隊の規律や命令系統の大事さ、あるいは矛盾を描くことがたびたびあります。 その軍隊の現場で最高指揮官として任務に就く艦長のジレンマや喜び悲しみを描くお話も多くあります。 その艦長の気持ちを考えれば、先の下級士官を軽蔑しているとの解釈は適当ではないと思います。 決して、エリート万歳のお話ではありません。

因みに、仲の良いお客さんが、「もう一度高校生の頃に戻りたい。 今の経験と知恵を持って戻ったら、勉強も恋愛もきっと、上手く行くはず。」 それを聞いた私は、先ほどのお話をさせてもらいました。 その方もスタトレファンでして、大いに感ずるところがあったようです。 それからは、過去に戻って云々とは考えなくなったそうです。  今ある幸せも不遇もほとんどは自分の選択の結果であるということでしょうか。
| STAR TREK | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) |









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