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2006.04.19 Wednesday

学校週休二日制の弊害は大学にも

学校週休二日制が完全実施となったのは2002年度から。　いわゆる新課程で高校3年間を過ごした学生が今年度、大学受験に挑戦したわけです。　浪人生にとって、それが有利だったのか不利だったのかは知りません。　しかし、センター試験・物理は数学的な問題が減り、知識問題が増えたそうです。　正規の授業数での到達率から導かれた物でしょう。

小学校でも、春の小運動会が無くなって久しく、映画や演劇鑑賞などは行われないようです。　その様なものたちが、必要か不必要かはともかく、円周率を3.14にするのか、3にするのか等の議論があったことはお子さんを育てておられない方でもご存知でしょう。　公務員の方達はともかく、週休2日を存分に余暇に当てておられる方が、どれだけおられるのでしょうか？　結局、子供達の学区力低下が声高に叫ばれ、小学校でもボランティアによる土曜日補修が検討されているようです。長男がお世話になっていた府立洛北高校でも、先生方のご厚意で土曜補修がありました。しかし、労働には報酬があてられて当然ですので、ボランティアによる授業をもって良しとするのは感心しません。　もちろん、子供達の学力低下には歯止めをかけて欲しいのですが、、。

なんでも民間にまかせるのはどうか？というご意見があるのは承知していますが、この学力低下問題を招いた制度を推進した役人の個人名が表に出てくることはないのでしょう？それでは、あまりに無責任ではありませんか？

大学でも意外なところでしわ寄せがありました。　入学してきた学生の知識、学力不足に嘆かれる先生方のお話はこれまでも聞き読んでいましたが、学生からの視点でも問題があったのです。　卒業必要単位に専門学が多く要求される理科系の学部においては、なんと、体育が必須では無くなっていました。　それでも、個人的に取りたい、と、思っても、日程的に非常に取りづらいそうです。　これでは、教職課程選択の道も事実上閉ざされます。　語学と体育はさぼりがちな学生達でも学校へ出掛けるきっかけになる科目でしたが、それに、普通なら縁のない弓道やトランポリンなどに触れる機会でもあったのに。　18～20歳といえば、まだまだ身体も出来ていないので、体育の機会を与えてやって欲しかったですね。/

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