2006.09.17 Sunday
RUN THAT BODY DOWN. お体を大切に その2
お店の上に住んでいます。 現在なら建築許可の下りない木造3階建てです。 建物の裏側は平屋建ての尼寺でして、立派な瓦屋根が低く伸びています。 その為、2階の窓からも大文字山や比叡山が一望できます。 北陸や信州方面に出掛けると、東山の3倍はあるかと思われる大きな雪山に圧倒されます。 京都には海もありませんので、海のある街や、大きな雪山の見える街に訪れると、「ここで育つと、また違った人格になるかもしれない」などと考えた事があります。子供の頃、改めて風景や眺望に思いをはせたことは無かったような気がします。 毎日、新しさで満たされていた様な気もしますが、それを処理するのに手一杯だったのでしょうか。 通学路からの眺めや、季節の移ろいを感じた記憶はありません。 暑いとか、雪が積もったとか、大雨が降ったとか、それ位でしたね。でも、2階の窓を通して、歯を磨きながら眺めた小さな世界のことは良く覚えています。 朝には比叡山の深緑と空の青はくっきりと稜線を描きます。 夜になり、歯を磨く頃、 夜空の深い藍色と山の漆黒には境界線を確認することは出来ないはずですのに、橙色の点線が見えました。 比叡山ドライブウェイの街灯がとても綺麗で、大好きでした。 いつかあの下を車で走ってみたいと思っていました。 果たして自分の車を持ってから、比叡山ドライブウェイには何度か行きましたが、オレンジの下を走ったことはありません。今、就寝前に歯を磨く時にはオレンジの点線は消えています。 たとえ休日でも、オレンジが灯る頃に東を見上げることはありません。 では何故、このオレンジを思い出したかといいますと、、