2008.08.25 Monday
星野ジャパン その2
アクセス解析によりますと、私の昨年の記事が多く読まれています。 記事名は星野ジャパン。内容は昨年の12月3日、北京オリンピック予選で対幹国選を一点差で勝利したときのものです。ご存知のように、北京オリンピック本番では上位3チームには一勝も出来ず、通算でも負け越しという散々たる結果しか残せませんでした。新聞各紙も、一斉に批判的な記事を掲載しました。私自身も、星野ジャパン組閣時には、お友達内閣だ、守備走塁コーチはどうすんねん、と、懐疑的でした。 しかし、件の記事を読み返すと、田淵コーチの目の色が違う、と、喜んでいました。出場を決めて、メダルを取って帰って来たら、お友達内閣も結束の源として評価されていたかもしれません。 確かに北京入りする前に怪我や病気が表面化している選手の処遇をどうするべきだったか?という問題はあります。 しかし、韓国と違い、国内リーグが継続しているという事を考えると、選手の入れ替え補充は難しかったのではないかと想像します。団体行動も接触プレイも無いマラソン競技ですら、直前の出場辞退があるのですから、大所帯全てが万全という訳にはいかないでしょう。予算を芳醇に用意し、国内リーグを中断し、自由に選手を選び、早くから現地入りし、国内リーグ使用球やマウンド形状、ストライクゾーンを国際規格に変更し、この五輪に備えた韓国が全勝したのは当然の結果だということでしょう。事実、韓国チームは昨年だかに開催された対日本戦でアマチュア構成の日本に敗戦した事が、今回の準備の起点となったそうです。そうだとすると、力量自体の差であるとか、徴兵免除という人参が効いているとか、メンタリティ、根性の問題だとかで断じるのは危険だと思います。24日付日刊スポーツでは、HEROがHEBOになったと題してやくみつる氏が成田にお白州を用意しろと暴言を吐いています。 亀田問題以来、そうゆうキャラが確立していますので、それもお仕事なのか思いますが、とても冷静な意見とは思えません。私も、投手出身の監督は先発型のエースを集めて、
序列順に配置しているのはダメだと思っていました。 でも、捕手出身なら、野手出身なら、ドライチなら、ドラフト外なら、と監督の出自により傾向は出ます。 これも結果よければ全て良しとなってしまう範疇かもしれません。女子サッカーと男子サッカー。女子柔道と男子。 レスリングもそれ以外の競技も、国内の支援状況、対海外で考えた時の競技人口や金銭サポートの違いなどを抜きにして、「男より女の方が」と断じるのは危険です。水泳競技が世界に比肩出来るようになったのは、国内の施設が充実してからです。 選手が泳ぐプールは水温が低くて、一般スイマーは泳げません。 一般開放しなくても良い優れた深いプールなくして、良い選手は生まれません。方や、裸足と路地裏で未来のサッカープレイヤーが生まれている国もあります。 日本という国の成熟度、年齢構成率、国がどれだけ予算があるのか。 他の国とは全てが異なりましょう。気持ちが前面に出たプレイを見るのは好きです。 気持ちでなにかを越えられる事もあるでしょう。 気持ちで負けてはいけません。 でも、なんでもかんでも、気持ちで片付けてはダメでしょう? 言いたく無いけど、お金が要りますね。そういうとシンクロで日本を追い越した中国とスペインのコーチは日本人でしたね。 あのコーチを大枚叩いて日本に呼び戻すだけでは足りません。 あのコーチが要求する環境を揃えてあげないとダメなんです。皆さんはどうお考えでしょうか?
