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Deep Space Rhymin'

ディープ・スペース・ライミン
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私はポールサイモンが好きだ Essential
私はポールサイモンが好きだ。

どれくらい好きかというと、自分の店の屋号にポールサイモンのアルバム名を使うほど好きだ。

サイモンとガーファンクル時代にも多くの名曲を残した彼だが、デュオでのキャリアは、ソロとなってからの3分の1にも満たない。 S&G時代においては、ギターを使ってトラディショナルフォーク、R&B、ボサノバ、ロック等、様々な音楽を咀嚼して我々に伝導してくれた。 美しいメロディもビートの効いた曲も、基本的にはギター1本で演奏出来るものがほとんどである。

対してソロ活動となってからは、南米音楽、レゲエ、ジャズ、ホーンアンサンブル、ゴスペル、カントリー、サルサ、ミニマル、と多岐にその対象を広げている。 ギター1本で演奏できる曲は減ったが、新しいモノに挑戦する姿勢に共感を持つ人も多いと思う。

ソロアルバムとして13枚がリリースされているが、S&G時代も含めて、その作品はいわゆるコンセプトアルバムと呼んで良いだろう。 アルバムの装丁を含めて、全曲を持って完結するように構成されている。 もちろん、シングルカットを前提に制作された楽曲もあるだろうが、そのアルバムの最終曲が次に制作されるアルバムへの序章となっているという話もある。

その様なわけで、私は、いわゆるベスト盤には魅力を感じない。 過去にもいくつかのベスト集が発表されている。 未発表曲がカップリングされていたために購入したこともあるが、デジタル時代となり、なんとなれば自家製で遜色のないものが作れてしまうこともあり、購入には至らないことが多い。 そんな中、ポールが監修したベスト盤が発表されたようだ。(各国のレコード会社が制作したベスト盤も多く存在する)映像DVD付きの3枚組とCD2枚組の2種類が用意されている。

母と子の絆から最新作サプライズ内の楽曲まで、彼の音楽を過不足無く網羅しているようだ。 映像特典DVDには、サタデーナイトライブでの演奏などが収録されている。 鶏の着ぐるみを被り「みんなに陰気だと言われて嫌になる」とうそぶき名曲「時の流れに」を演奏するポールを見たことがあるが、今回は収録を憚ったようだ。

ポールはナルシストであろうと思われるから、鶏を選ばなかったのも無理はない。 もちろん演奏中は鶏の格好をしているのだはないのだが、身体全体で独特のリズムを刻むのは昔から変わっていない。 ギターの演奏映像には興味があるが、私は音だけで良いというのが本音だ。 ついでに言えば、仮に私に充分な英語力があったとしても、得難い幸運に恵まれたとしても、ポールと友人になりたいとは思わない。 彼の音楽が好きなだけである。 

このDVDは、10年ほど前にNHK・BSが年末に放送したものと同じ内容のようだ。 音楽演奏は少なく、主に名盤「グレイスランド」の制作に関するインタビューで構成されていた。 これは印象深い内容であった。

ポールといえば、この時代最高に詩人と呼ばれて久しい。 私は詩の世界が先んじて音階が付いてくるのだと想像していたのだが、このインタビューでポールはその予想が間違いであったことを自ら話している。 音楽が、メロディが先んじているのだそうだ。 詩は、それこそ韻を踏むことを重視して、後から言葉を選んでいるのだと言う。 少なからず衝撃を受けた覚えがある。

ポールファンで、このDVDを見ていない方には、一度視聴することをお勧めする。

S&Gは知っているが、ポールの曲って?と言う方には、このベスト盤をお勧めする。

ベスト盤に収録されている楽曲情報は、続きを読むに書き留めておくのでご参照あれ。
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| music | 00:37 | comments(2) | - |