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2007.02.17 Saturday
オーブントースターの怪
喫茶店といえば、コーヒーとトーストという時代もありました。 開店時間が午前10時30分と遅いライミンにはモーニングサービスの設定はありません。 しかし、いわゆるトーストをご注文なさるお客様はおられます。 トーストサンドなどもありますので、俗に言うオーブントースターを使用しています。 奥行きが深く、通常食パンなら４枚同時に焼ける機械です。開店当初に使用していた松下製のものは、上下ヒーターを別々に管理できるものでした。 チーズトーストなどは、上面のチーズに火を通そうとすると、パンの裏側が焦げてしまいます。
その様なときヒーターを上だけに出来るといいのですが、叶わない場合は、パンの下にアルミホイルなどを敷くなどの工夫が必要です。しかし、ここ10年ほどの製品は、その様な機能が無くなり代わりに「ピザ・トースト・グラタン・餅」などと書かれたプッシュスイッチが装備されています。 メーカによって概念が異なり、上下ヒーターへの電力を独自に設定しているようです。 このタイプの製品は、使いづらいものが殆どです。 上手くいくものにお目にかかった試しがありません。 結局、アルミホイルで調節、ＳＷは常にトーストモードです。そんな時、ジャスコの初売りで見つけたEUPA製のオーブントースターは、シンプル設計で、ダイヤルＳＷで上下、上だけ、下だけとヒータを管理できます。 何故かお正月期間のみ売られている商品のようで、普段はお目にかかりません。 ネットでも見つかりません。 私は一昨年、去年と１台ずつ購入しましたが、今年は見かけませんでした。 このシンプルな製品こそ、私が待っていたものですが、不満点がありました。 何故か続けてパンを焼くことが出来ません。 「お前はトースターやろ？ なんでちゃんと仕事できひんのや？」 怪です。理由を見つけました。
トースター庫内に、なにやらネジを発見しました。 裏蓋を外して確認すると、そこにはバイメタルが装備されていました。 バイメタルとは、２種類の金属で作られたサーモスタット。 ある一定の温度以上に達すると、電気回路を切断します。 続けてパンを焼くと、庫内の温度が上昇。 安全装置、省エネ装置としてのバイメタルが働いてヒーターが消えていたと言うわけです。 これでは、業務用としては使えません。 よって、部品を取り外し、配線を直結しました。 これによって連続使用が可能となりました。 お客さんに尋ねてみると、やはり困っている方、不思議に思っていた方がおられました。 ガス湯沸かし器の不正改造による死亡事故が多発している昨今、いわゆる不正改造をお勧めすることは出来ませんが、家族分のトーストが一度に焼けない、グラタンを焼くのに時間がかかりすぎるというような不満を持っている方は、改造してみるのも一案だと思います。 サーモスタットを取り付けているネジを緩めるだけでも効果はあります。 当初、ネジ部分に氷を押しつけて温度を下げていたこともあります。 その時に火傷してしまうことがありますが。いわゆる6切りのトーストを焼くなら、オーブントースターを使用するより、昔ながらのポップアップトースターの方が美味しく焼けます。 パンの水分が逃げづらい為、外はカリカリ中はモチモチ、と焼けます。 最近はあまり見かけませんが、焼いている間にシャッターが閉まるものがあれば、それが一番良いです。 ワンタッチＳＷでピザ、グラタンなどと表記しておきながら、上手く焼けず。 自分で工夫するための上下切り替えＳＷは無し。 お節介で過敏なサーモスタットは装備。 これは、主婦をなめているのか？ それとも、現在の主婦がお馬鹿なのか？ ともあれメーカーには猛省を促したいです。 いわゆる白痴化推進ですね。
