東京の高尾山を起点に大阪の箕面市まで11都府県にまたがり総延長1,697Kmにも及ぶ壮大なハイキングコースが東海自然歩道。 一部重なる形で京都一周トレイル等が整備されています。
20日の敬老の日に、早朝の雨が止むのを待って市バス〜JRバスを乗り継ぎ、まずは高雄を目指しました。
最初に訪れたのは高雄高山寺。 鳥獣戯画の原本は博物館にあるようですが、ここの茶室ではレプリカの展示があります。


拝観料600円はちと高いけど、連休中とはいえ紅葉には早く人が少ないので、それなりに落ち着いた雰囲気を楽しめました。
川沿いの散策道を歩き、西明寺へ。

槙ノ尾(まきのお)西明寺。 境内には立派な槙の木があります。 ここは自然歩道から、それほど登らずに着きます。 お寺から見下ろす川の流れはとても美しいのですが、キャンプ用テーブルが沈んでいたのには興ざめです。 お寺の小坊主さん、寒くなる前に揚げておいてね。


再び川沿いを歩き、神護寺へ。 ここは川沿いの自然歩道からかなりの石階段を登る必要があります。 山の上に広がる境内はとても広く、妙心寺を思い出しました。
教科書で何度も見た源頼朝の肖像画が展示されていました。 古くて立派な観音様と一緒に俗っぽい大黒様が並んでいるのに妙な感じを受けつつ、ここのトピックとして土器無げを。
小さな土器は2枚で100円。 投げる方向によって気流が異なるようです。 それに眼下には東海自然歩道が見えますので、あまり遠くまで届かない様な土器のサイズ。 それでも隣のお姉さんが、かなり遠くまで飛ばすのを見て、予定よりたくさんの土器を買ってしまいました。 大人げない、、。


ここからは並走していた国道を離れ、川沿いを進みます。 時には大きな石を乗り越え、湧き水の石壁を横目に、終点の清瀧には無い滝を眺めながら進みます。 平均年齢70歳程のハイカーグループや家族連れに挨拶をしながら進みます。 清滝に着くまでに三時間ほどかかりました。
ここでお弁当を広げましたが、神護寺参道には普通の価格でうどんが提供されていました。 そこで戴く事にしておいても良かったかもしれません。 荷物は軽い方が良いです。
落合橋で進行方向を決めなくてはなりません。 峠を越えて化野念仏寺から嵐山を目指すルートもありましたが、亀岡方面水尾へと続く道があります。 この道は保津川観光トロッコ列車の反対側の道路。 以前トロッコ列車に乗った時に、1度訪れたいと願った道がそこから始まります。
迷わずそちらへと続くトンネルを抜けました。 道中、眼下の保津川には川下りの観光客が見えます。

先祖は山賊に違いないという風貌のおやっさんたちがたむろする売店がある吊り橋を渡ると保津峡駅。 程なくトロッコ列車がやって来ます。 ここから乗っても、始発から終点まで利用しても均一料金600円。 乗務員や駅舎で働く方々は旧国鉄を引きずるような風情でがっかり。

嵐山駅から竹林を抜けましたが、流石休日ということもあり、人の多さに驚きました。
高雄比100倍は誇張ではありません。

嵐山駅から嵐電に乗る計画でしたが、市バスの時刻表を見ると、丸太町を真っすぐ錦林車庫まで直通便がある事に気付きました。 いままで熊野から渡月橋まで市バス一本で行けるとは知らなんだ。 長距離につき20円プラスの240円で運んでくれます。 これなら傘寿のお祝いに訪れた廣川には、バスで来るんだったと少し後悔。
7時間程の日帰りハイキングでしたが、楽しめましたよ。 秋にはもっと素晴らしい風景が楽しめる事でしょう。 どうでしょう?秋のおやすみにでも?