広島市内の交通量は予想を上回るものでした。 市内の多くは片側二車線で中央に路面電車が走ります。 二車線ですが、多くの交差点には右折レーンがあります。 みなさんきちんと車線を守られています。 京都のように右折と見せかけて右側車線を走行した後、ここぞとばかりに直進レーンに戻る様な輩はほとんど見受けられませんでした。 ただ、全体的に速度は高めかもしれません。 他府県ナンバーにも嫌がらせの様なものは無く、渋滞自体はイヤなのですが、よい感じの流れだったと思いました。 ありがとう広島のみなさん。
渋滞の市内を抜けて、有料道路を利用して呉市内を目指します。 大和ミュージアムが目的地ですが、まず目に入るのは路上に横たわる大きな潜水艦。

ジャンボジェットより大きいそうです。 退役した潜水艦あきしおの内部に入る事が出来る展示施設となっており、潜水艦の内部に入る事が出来る事を楽しみにしていたのですが、がび〜ん、本日は休館日なり。 火曜日休館でした。 気を取り直してお向かいの大和ミュージアムへ。


十分の一スケールの戦艦大和が出迎えてくれる立派な展示施設です。 戦争の悲惨さを訴えるというより、戦艦大和や零戦に代表される日本の技術をクローズアップして、青少年の科学に対する興味を引き出す事を目的にした展示施設の体を成していたと思います。 最上階にある化学実験施設は大変面白くためになるものでした。

これは終戦間際に琵琶湖に不時着水した零戦を引き上げて修復した個体です。 エンジン出力において米国の戦闘機に劣る分を、軽量化を始めとした科学技術で凌駕した名戦闘機として知られています。 運転席の椅子は軽量化のために穴があけられていますが、緩衝剤の類いは一切貼付けられていませんでした。 操作系に油圧の助けは一切無く、操縦士の腕っ節に頼る設計です。 また、構造体は主にジュラルミンが奢られているものの、応力のかからない部分には「帆布」!が採用されている事を初めて知りました。 帆布に膠やアクリル等を塗布して強度を得ているようです。 カーボンファイバーの発想とも言えますね。 素晴らしい技術者が素晴らしい操縦士を想定して設計、組み立てを行った製品に共通するオーラの様なものが見て取れました。
対して、人間魚雷回転の試作モデルも展示されていたのですが、こちらは負のオーラが溢れていました。 溶接後もずさんですし、全体の形状も後付けかんたっぷり。 流石に最初から人間魚雷として設計されていたのではないのでしょう、後に爆薬等を積む為に改良(改悪)したのだと思います。 潜望鏡を覗く事が出来るのですが、この視界視野も酷いものでした。
小さなモデルとしての展示でしたが、伊号潜水艦も素晴らしいものだったようです。 特に艦載機を収納出来る潜水空母とでも呼べ船体が、あの時代に実用化されていたとは驚きです。 まるでサンダーバードの世界です。 戦争を美化するとか、人殺しの為に存在する兵器を礼讃する気持ちはありませんが、展示物から学ぶ事は多かったとお伝えしたいと思いました。
観覧後、呉市の屋台通りで夕食をいただく予定でしたが、雨が降って来ましたので、てつのクジラ館横の「you me 夢タウン」という地元展開のスーパーにより軽食をとり、山間部にある西条インターを目指します。 呉市から出るまではやはり大渋滞でした。 西条までの道は一本道です。 交通量多し。 所要時間は1時間20分ほど。

この辺りの民家の屋根には何故か鯱が鎮座しています。 何故? 午後8時に西条インター。 この時点では天候は曇りでした。
ここから京都南までは約320キロ。 午前零時を回ってからインターを出ると料金が半額になります。 七千円が三千五百円となりますので、時間を調整して走行しようと思います。
吉備SAで遅めの夕食を取り、そろそろ里心がつきます。 時間もよい感じです。 後は一気にとアクセルを踏み込みますが、瀬戸大橋接続JCTを越える頃から霧が深くなって来ました、、。 続きは明日の番外編へ