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2007.07.20 Friday

マグマ大使・元祖トランスフォーマー

author : rhymin' master

昭和４１年７月４日に放送がスタートし、円谷プロの「ウルトラマン」よりも２週間早い国産初のカラー特撮ＴＶ映画となった手塚治虫原作・ビープロ制作の「マグマ大使」が、スカパー！フジテレビ721で放送されています。

当初、手塚治虫先生は「鉄腕アトム・実写版」の出来映えに納得できなかったため、「マグマ大使」を実写化することには反対されたそうです。しかし、大人気を博したこの作品には満足されていたとか。

さっそく録画して観てみました。　♪アースが生んだ、正義はマッグッマ～。　「私の名はゴア、地球を征服にやって来た！」

おぉ、懐かしいフレーズです。　金色に輝くマグマ大使も懐かしいですが、同じく金色に輝くモグラネズミ怪獣・モグネスが、新幹線を襲うシーンが楽しみです。

ガメラやサンダーバード2号と同じく、ずんぐりしたフォルムにシンパシィを感じる傾向にありますので、久しぶりにお目にかかるモグネスには期待大です。　乗用車でも、ベントレークーペや現行スカイラインクーペ、セナのプレリュード、TVRグリフィス、２代目ステージア、アルファ155、先代GTV等、焼き芋型の車にぐっと来ます。

おや？！、こんな感じだったんですね、モグネス。　心なしか金色に輝いているはずの鱗も色あせて見えます。　２足歩行時に前を見るために下顎に開けられている小さな孔が哀愁を誘います。　おぉっ、金髪、端正なギリシャ彫刻顔のマグマ大使。　風になびくその金髪、外耳が見えます、、、おや、耳は肌色です。　なんだかなぁ。　

「全身を金粉で覆うと、皮膚呼吸が出来なくなり危険だ。　せいぜい数時間に留めないと死に至る危険がある。」という大嘘が信じられていたのでしょうか？　ちゃんと耳も首も金色に染めておいて欲しかったです。　ゴアの手袋もサイズが合っていないため、部下に指示を出す手先が変です。　時代ですね。

後にフォーリーブスで活躍する江木俊夫が、女子と見紛うばかりにラブリーです。　守少年の父は、先だってなくなられた岡田真澄。　晩年と比べると30キロは少ない体重に見えます。　すんごい男前でびっくり。

怪奇大作戦再放送を観たときにも気づきましたが、大人はすぐに煙草を吸います。　ずっと吸っています。　これも時代ですね。

当時小学1～2年生だった私は、マグマがロケットに変身するところを「引いた画」で見たかった、と思っていたことを覚えています。結局、最後まで変身シーンは足下、両腕を、カシーン・カシーン・カシーンとカット割りでしか表現されなかったのですが、、。　今夏公開される映画「トランスフォーマー」では、CGをふんだんに使用して変形・合体を映像化しているようですが、マグマのトランスフォームも見てみたい気がします。

思えばこの番組で確固たる地位を築いた宇宙の帝王・ゴア。　このゴア人気が、後の宇宙猿人ゴリを生んだわけです。　しかし、そのゴリは、正義のヒーロー・スペクトルマンにタイトルを奪われます。　ま、ゴリとラーのコンビ。　ゴアには敵いません。

後にトヨタ自動車が、安全設計ボディを世に問う時に採用した愛称はG.O.A.ゴアでした。　対してマツダが採用した愛称はM.A.G.M.A.マグマです。　これはどちらが勝ったとか負けたとかの問題ではありませんね。　しかし、どちらかが意識した命名だったのでしょうか？

| television | 23:59 | comments(0) | - |

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