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2007.10.09 Tuesday
選手権の行方 ルイス・ハミルトン
ルイス・ハミルトン。ルーキーイヤーながら、開幕から９戦連続で表彰台に上り、優勝は４度を数え、全戦完走を続けてきました。 日本ＧＰを終えた時点で年間王者に王手をかけた状態で臨んだ上海ＧＰ。 ここでまさかの今季初リタイヤを喫することとなりました。それもピットロード入り口で、「安全に」グラベルに乗り上げてのリタイヤです。高速で走るＦ１にはダウンフォースが働きます。 150キロを下回る速度ですと十分なダウンフォースが得られませんので不安定になります。 ピットロード入り口では十分に速度を落とす必要がありますので、不安定な天候の中、酷使されたリアタイヤの寿命を迎えていたハミルトン車が意外な動きを見せても不思議ではありません。 が、不穏な感じを受けた方もおられるのではないでしょうか？
件のスパイ事件でマクラーレンは懲戒処分を甘受し、製造者部門選手権から除外されています。
同じくアロンソ、ハミルトンのドライバーたちが選手権部門から除外されていないことに異を唱える勢力があります。 しかし、そうなるとフェラーリが製造者もドライバー部門でも、他と争うことなく栄冠を得てしまいます。 それは興行的にもよろしくないお話。 ここへきて、Ｆ１界のボス、バーニー・エクレストンがハミルトンを次世代の王者として最もふさわしいとのアナウンスを出しています。 が、これもなんだか胡散臭いと私などは感じます。今は亡きジェームス・ハントは、ジョン・ワトソンがチャンピオンになれない理由は「奴がアイリッシュだから」だと言いました。 ジェームズ・ボンドはアイルランド人の設定。
イギリス人が留守の間に妻を寝取られる危惧を抱く種類の男だそうです。 あの島国の人種模様は私の知るところではありませんが、そのイギリスと誇り高きフランスが主導するフォーミュラーワンのお歴々が「黒人」の「若造」に全幅の信頼と期待を寄せているとは信じられません。ただ、Ｆ１にお金を落とすのはWASPばかりではありません。 有色人種のすむ国は有望なお得意様ですし、亜流白人のスペインも大得意です。 全世界のＦ１ファンと支配者側の思惑の落としどころは、フェラーリが製造者部門とドライバー部門双方の選手権を、正々堂々と手にすることでは無いでしょうか？ ライコネンが年間総合選手権を取るためには、彼が優勝してアロンソが３位以下、ハミルトンが６位以下。 ライコネンが２位なら、アロンソは４位以下、ハミルトンが８位以下という条件になります。 もちろんアロンソが総合王者となる方が簡単な筋書きです。Ｆ１はスポーツ。 そこに八百長が有ってはならないと思う反面、同一チーム内での順位入れ替えを見るのは慣れました。 Ｆ１は興行。 テレビ興行。
それなら、なんでもありです。
